FAS住まい新聞12月号の今回は全館空調についてお伝えします。
◇全館空調◇
家全体の空気や温度環境を効率よく整える家づくりは、それなりに高い断熱と気密性能が必要になります。
実際の家づくりでは、設計通りの性能が出ていないことが多く、そこを補う為に大型の機器を使用することで光熱費用が多くなるのです。
誠実に一般のエアコンで全館空調にチャレンジしている住宅会社もあります。
しかし、施工の際にきちんとメーカー保証対応をしておかなければ、故障などが起きた際には極めて難しくなることが多いのが現状です。
◇確実な断熱機密施工◇
断熱工事の仕方には、様々な方法があります。
グラスウールやセルローズファイバーなどの乾燥空気を活用したものや、ウレタンボードやスタイロフォームなどのボード状でそのもの自体が断熱性を持つものなど種類は豊富です。
断熱材は、価格や種類により一長一短があるのですが、共通して言えることは施工精度によりその性能が変わるということです。
主に施工は大工さんが行うのですが、技術やノウハウがあっても工程や予算の関係で十分な性能を出すことが出来ない現場が生まれてしまうことが懸念されています。
◇全館空調に必要な住宅性能◇
換気の仕方にも種類が多く、様々なメーカーが提供しているのですが、換気方法も、家の性能により正しく選択する必要があります。
どの換気方法を選ぶにしても一定以上の気密性能が必要となります。
特に全館空調などで使われる第一種換気(熱を交換しながら換気を行う仕組み)を選択する場合は、C値(隙間の量を示す数値で小さいほど良い)0.5以下が好ましいとされています。(ファースの家では0.2前後が一般的です。)