FAS住まい新聞7月号の今回は今、断熱等級4を選んではいけない理由についてお伝えします。
◇断熱等級4は「最低基準」の時代へ◇
建築資材や人件費の高騰により、「少しでも建築費を抑えたい」と考える方が増えています。そのため、初期費用を抑えられる断熱等級4を検討される方も少なくありません。
しかし、2025年から断熱等級4は省エネ基準の「最低基準」となりました。さらに2030年には基準の引き上げが予定されており、今建てた断熱等級4の住宅は、将来的に性能が見劣りする住宅になる可能性があります。
◇住宅ローン控除にも影響する可能性◇
これからは中古住宅でも、断熱性能や光熱費の安さが重視される時代です。
また、住宅ローン控除についても、省エネ性能の高い住宅を対象とする方向で制度の見直しが進められています。現在の方針では、2028年以降に建築確認を受ける住宅は、ZEH水準(断熱等級5以上)が対象となる見込みです。
住宅性能は、住み心地だけでなく、将来の資産価値や家計にも関わる重要なポイントです。
◇「安く建てる」より、「長く住む」メリットを◇
断熱等級5は建築費が少し高くなりますが、その分、冷暖房費を抑えやすく、一年を通して快適に過ごせます。ヒートショックや結露のリスクを軽減できることも大きなメリットです。
そして何より、断熱性能は完成後に簡単に変えられるものではありません。設備は交換できますが、断熱性能を高めるには大規模なリフォームが必要になります。
家は何十年も住み続ける大切な資産です。
目先の建築費だけでなく、将来の快適性や光熱費、資産価値まで見据えて住宅性能を選ぶことが、後悔しない家づくりにつながります。

